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2009年03月31日

●solarisのパッケージコマンド

solarisのパッケージなコマンド一覧
pkgchkですべき所をpkginfoでやって何も見えないってのは、よくある罠。

カレントディレクトリのSUNWcsuからインストール
pkgadd -d . SUNWcsu

パッケージ一覧
pkginfo

SUNWcsuパッケージの詳しい情報
pkginfo -l SUNWcsu

SUNWcsuパッケージによってインストールされたファイル一覧
pkgchk -vn SUNWcsu

/usr/bin/lsをインストールしたパッケージを表示
pkgchk -lp /usr/bin/ls

2009年03月30日

●グレン・グールド「モーツァルト:ピアノソナタ集」

amazon ASIN:B0002ZEZVS 最近ちょっと自分の「音楽の聴き方」ってのにかなり疑問を持ち始めたと言うこともあって、印象とか感覚とかで持ってるCDについて感想を書いてみようと思う。

最近結構気に入って聞いているのが、私の好きなピアニストであるグレン・グールドの「モーツァルト:ピアノソナタ集」で、全編を通して、モーツァルトとして聞けば異様な雰囲気の漂っているCDである。

攻撃ヘリから軽機関砲の弾幕でベトコンの野営地をなぎ倒すようなイ短調K.310の第一楽章、それとは逆に異様にテンポが遅くて躓きそうで、アルペジオが更に異様な雰囲気をかもし出している「トルコ行進曲」が有名どころだろう。

モーツァルトのピアノソナタってなんとなく軽快なイメージがあるけど、異様に早かったり気色悪いほどに遅いグールドの演奏を聴いていると、なんかどこにもたどり着けず同じところをぐるぐる回っているような感覚に陥ってくる。
こんな事いうと怒られそうやけど、グールドと言う人間の救いの無さが良く現れているように思う。

しかし、グレン・グールド自身の救いのなさってのは、結局人間一般の救いの無さと、人生一般の救いの無さの一つの表現系であるだろう。
一人の孤独な男の陥った地獄を垣間見ることは、ある種の慰めになるように思う。
しかし、こんな音楽の聴き方はあまり一般的でないネクラ系の聞き方だろうなぁ。このCDを聴いていると、なんかつくづくグールドって寂しかったんやろなぁという気がするのであった。

2009年03月28日

●p226のグリップを替えてみた

先日P226を買ってから密かにトイガン熱が再燃しているのだが、先日買ったP226のグリップを交換してみた。
実銃のP226には大まかに、スライドが鉄板プレスのマウントレールの無いバージョンと、スライドがステンレス削りだしてマウントレールつきの二つバージョンがあるのだが、このマルイのガスガンはレールつきということでこの二つ目のものに基づいている。
グリップもレール付のものはこのようななんとなく今風のものがついているのだが、私は密かにこのグリップが好きではないのだ。

p226grip01.jpgグリップってのは直接手に触れるところだということもあり、一旦気になりだすともう気になってしょうがない。
細かくて他人から見ればどうでも良い上に違いが判らないとところに拘るのがヲタ属性といういうことで、別の会社が作っていた古いタイプのP226用のグリップ(というと一社に限られるが…)だけを買って、現物あわせで内側を彫刻等やらカッターナイフやらニッパーで削ってマルイのp226に合うようにしてみた。
うーん、このグリップの方がなんとなく握りやすいし、見た目も軍用拳銃然としているではないか。
と、銃を握りながら一人ニヤニヤする夜は更けるのであった。
フレームだけをもう一つ買って、レールをパテで埋めた上に削ってレール無し226を作ろうかなぁ…

2009年03月27日

●いつも使わないけど、無いと物足りないもの

OSの起動時にapache-tomcatを起動したい場合/etc/init.d/apache-tomcatなどのshスクリプトを書いて「bin/startup.sh」か「bin/catalina.sh start」のどちらかを呼ぶ事になるけど、「JAVA_OPTS」などの環境変数を設定した上で起動したい場合、「/etc/init.d/apache-tomcat」にJAVA_OPTS="-Xmx512M -Xms64M -Dfile.encoding=UTF-8"などと書いても適用されず、サーブレットがまともに動かない。
initスクリプトから呼んでいる「bin/startup.sh」にJAVA_OPTS="-Xmx512M -Xms64M -Dfile.encoding=UTF-8"と書いてもダメ。
わけがわからず数時間悩んだ挙句、「bin/startup.sh」は「bin/catalina.sh start」を呼んでいるだけであることに気づいた…
当然「bin/catalina.sh」にAVA_OPTS="-Xmx512M -Xms64M -Dfile.encoding=UTF-8"などと追加してやると当たり前のように動いた…

つまり、bashのシェル上で環境変数を設定した状態でshのシェルスクリプトを起動すると環境変数はそのスクリプトに渡るけど、shのシェル上から環境変数を設定してshスクリプトを起動しても環境変数は渡らない。
linuxの/bin/shは/bin/bashのシンボリックリンクなのでこの問題は起こらないはずであるが、Solarisにはホンマモノのshが入っているが故にこの問題が起こる。

いつもsolarisにログインするとすぐにbashやzshを起動してshを使うことなんかほとんどないけど、何かをコンパイルする時に変なLD_LIBRARY_PATHを設定していたおかげで思ったライブラリと違うライブラリにリンクしてしまうことはよくある。
シェルでどれだけ環境変数を設定していても、shスクリプトさえ介してやればunsetする必要がないのは、動作をちゃんとわかってさえいればとても便利な仕様である。
そういった環境変数汚染がないということも、shを使う意義として大きいだろう。

普段ほとんど使わないからと言ってLinuxのように/bin/bashへのリンクとなっているshは個人的にいただけない。
そういう意味でもホンマモノのshが入っているsolarisが好きなのである。
昔はダイナミックライブラリとリンクしている/bin/shとスタティックリンクですべて内蔵していた/sbin/shがあったけど、最近のsolarisは/bin/shが/sbin/shのシンボリックリンクとなり、/sbin/shがダイナミックリンクなバイナリになっていてやっぱり時代を感じる。
opensolarisに至っては/bin/shが/usr/gnu/bin/sh経由で/usr/bin/bashへのシンボリックリンクとなっておりがっくしである。

いつも使わないけどに、無いと物足りないもの。それはホンマモノのshである。

2009年03月26日

●SUN, SUN, lama asabthani

mysqlバインディングされたsennaが入ったシステムを作る必要があってsennaをコンパイルしていたのだが、solaris10 X86でちゃんとコンパイルして動作確認の取れているバージョンであるsennnaの1.0.5がsparcマシンで動作するようにコンパイルできないことが判明した。

二年前の情報でちと古いけど、開発者である未来検索ブラジルの中の人の話によれば、sourceforge.netが用意しているSparc用のコンパイルファームのサービス停止が決定したようで、二年前現在では開発のめどがたたなくなっていた状態であったらしい。

未来検索ブラジルの従業員の立場としては、
SPARC Solarisを用いた案件がないので、
実装の優先順位は低い状態のままです。

ということなので、試みに最近のソースをコンパイルしても通らないという事はもう対応されていないのかも。それとも私のコンパイルが悪いのか?
しかし、ソースツリー上の問題のある該当ヘッダファイルをどうにかすればどうにかなってsolaris10のsparcでコンパイルできたという情報もあるものの、とにかく既に二年前の段階でSparcアーキテクチャってのはマイナーになっているのだということを強く感じた。

最新のsun4vなT1-Sparcのマシンとx64マシンを最近触っているのだが、X64Solarisを触っていると「うぉーすげー早いー」と感心することが多いのだが、Sun4vなSolarisはディスクをミラーかつZFS rootな構成にしてるせいかもしれないが、特にそんなことは感じない。

とにかく「できん」では何ともならんので何とかせねばならんのだが、最新のSolaris 10はAMD64を中心に設計されているうえに、Sun自身もSpacよりもAMD64ベースの販売に力を入れているようで、開発元からすら疎んじられているSparcアーキテクチャに未来はあるのだろうかと不安になったのであった。
SUNはspacを見捨てたもうか?ラマ・サバクタニ。

2009年03月25日

●『ビンゲンのヒルデガルト―中世女性神秘家の生涯と思想』

amazon ASIN:476426630X 先日、中世音楽アンサンブルのセクエンツィアが唄う「エクスタシーの歌~ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの世界」なるCDを買ってから、その作曲作詞者であるヒルデガルト・フォン・ビンゲンなる人物に興味を持ったので、この人物に関する『ビンゲンのヒルデガルト―中世女性神秘家の生涯と思想』なる解説書(或いは研究書)を読んだ。

私が始めてビンゲンのヒルデガルドを知ったのはCD屋さんであるがゆえに、私は彼女を音楽家として捉えていた。しかし、一般的に彼女は生きていた当時から今まで、預言者に近い「幻視者」としてみなされているようである。
何千年にも及ぶカトリックの歴史の中で、先駆者も後継者もいないと言われる、全く特異な突然変異のごとき存在であるヒルデガルドがどういった生活を送り、何をなし、何を言っていたのかについて解説された本である。

著者のH.シッペルゲスなる人は、哲学の博士号も持っているけど、本業は神経科と精神医学の専門医である。
本の内容の大筋はカトリック的な教義と照らし合わせた上での話しになるけど、神学者でしかなかったり、哲学者でしかない人が、こういった事について述べるのではなく、医者の立場として「癒し」について述べる視点が面白かった。

彼女が幻視としてヴィジョンを見てそれを預言だとするのは、その現象をだけとって見れば神秘主義的というかグノーシス的な印象を受ける。
しかし、そのヴィジョンの内容自体は異端とされるどころか当時から今に至るまで伝統的で正当な教義に則っているとされているのがびっくりである。
大抵こういった人は、現実から乖離しすぎて異端扱いされてえらい目にあうのが常であるが、若くして修道院に入った彼女は修道院長として現実的に手腕を発揮する実務タイプの人であった。
彼女は色々な人と、教皇や皇帝とまで手紙のやり取りをして尊敬を集めていたようであるけど、それは彼女の幻視者=預言者としてのおかげも多々あるように思う。
当時、女性は学問的な領域から完全に閉め出されており、思想家として神学的な方向性の議論や意見を述べることが出来たのは男性しか出来無かったはずである。
しかし彼女の神学的な見解や意見が重要視されて神学的な議論や検討の壇上に上がっていたのは、彼女が思想家ではなく幻視者であったからだと言うのは面白い。
そして幻視者であるがゆえに思想家や著述家ではたどり着けない、現実的な影響力を発揮できる高みに立っていた事実は、よりいっそう彼女の実務の手腕を高めていたのだろう。

彼女の言葉はとても激しく、神聖ローマ皇帝のバルバロッサに、彼の教会分裂に関する政策に関して、彼を非難して罵倒するような手紙を送りつけ、彼が態度を変えないのを確認すると「もしも生き長らえるおつもりならば。さもなくば私の剣が刺し貫くでしょう!」という内容の手紙を送りつける。
結果的にバルバロッサは破門された教皇アレクサンデル1世と和解して、彼女の意見したとおりの行動をとったことになるけど、今ではこれと同じ内容の文章をネット上に書いただけでも殺人予告として逮捕されるくらいの過激さである。
彼女は年老いてから説教旅行の旅に出るほどに、現実的な発言力と力と名声を持っており、現実的な助言や行動をとても精力的に行った人であった。
そんな彼女が同時に幻視者であり預言者でもあったと言うのはとても不思議である。全く正反対の両極にあまりにも突出した個性は、確かに「先駆者も後継者もいない」といわれるほどの強烈な個性である。

しかし、彼女が「先駆者も後継者もいない」とされるのは、彼女の唯の個性ではなく彼女の語る「幻視」としての神学的な思想によるものである。
彼女は「幻視」やヴィジョンとして神と世界の真理を、宗教的な根底に関する教義を、手紙やその著作の中で述べるわけであるけど、彼女の思想の一番の大きな特徴は、物質的な属性の重視と、それに伴った性的なイメージの重用である。
物質は忌むべきものではなく、精神による創造の対象たる素晴らしいものであるとみなされている。
物質や性的なヴィジョンを重視する宗教は原始宗教には沢山あるけど、一般的には物質と肉体よりも精神を重視する方向性を持っていると思われるキリスト教思想として、キリストの受肉、三位一体、アダムとイブから最後の日の救済、神の計画などありとあらゆるカトリック的語彙が、物質的でリアルな世界で展開されるのはかなりびっくりした。
物質を創造の対象として捉え、精神が自らの肉体を創造することで救いがもたらされるとする考え方はあまりも具体的で明確である。
こういった方向性を持ち始めて異端に流れてしまった人は数多いし、そういった胡散臭い「スピリチュアル」と一口で言ってしまえるようなものは多分とても簡単で安易な方向性なのだろう。
しかし彼女がそういった己の真理を私が発見したものとして予め言うのではなく、言葉を預かる預言者としてカトリックの教義と伝統を強化しようという意図で述べているのが、この本の著者の言うようにとても感動的な部分である。
これだけのことを言いながらも異端審問に問われることもなく危なげなしに宗教者の道を歩む様は見ていて惚れ惚れする。彼女からすれば、マイスター・エックハルトなんかとても危なっかしいくらいである。

彼女の捉える「自然」観は神の創造と救済の計画の成就する意味自体の存する場であり、彼女が12世紀当時に既に予言していた環境破壊に関する批判もこの方向性で神に対する冒涜としての文脈で行われる。
彼女の言う自然の価値と、それを根拠にした自然を守る意義の重要性からすれば、今時のエコロジーはいかに闇雲で無批判で無目的で無自覚に見えるだろうか。

彼女の「賢くあると言うことは、すべての生の訴えにさいして理性的であるということだ」という言葉は、欲望も理性も悪く言わず、欲望を抑圧するでなく欲望のままに生きるでもなく、理性だけでもなく理性なしでもない、誰でもが最も良いだろうと考える生活と生き方のスタンスについての、多分今まで聞いた中でもっとも絶妙な表現であるように思う。
とは言え「賢く」あろうとすることはやがて「可能な限り賢くあろうとする事」になってやっぱりいずれ極端に走るものでもある。
しかし彼女は「この宇宙全体の核心は愛であって、愛を正しく把握しようとするものは、高みにも広さの彼方にも行ってはならない。愛は常にその中心にあるのではないか。」と言うように、そこでも自分のいるべき場所をちゃんと指し示してくれているのである。

環境問題から経済問題、そして「神は死んだ」まで、現代に山積みになっている問題はとても多いけど、彼女の語る特異であるけどとても健康的に感じる思想はそれらの問題にちょっとした面白い視点で光を投げかけるように思える。
どちらかと言えばマイナーな人であるけど、幻視者としての創造と癒しの思想家として、ビンゲンのヒルデガルドがブレイクする日が来るかもしれない。

読んでて、なんか、ニーチェって本当はこういうことが言いたかったんじゃないかという気がした。

2009年03月24日

●ここはエリア88…砂漠にかこまれた灼熱の戦場…

もう私の人生から歩み去って消えてしまったのだと思っていた人から、先日ほぼ一年ぶりに電話があり、すこし会って話した。
傭兵先での給料明細が部品やらネジやらの発注だか受注だかの伝票と同じで、
「なんやー!私はネジとおんなじなんかー(`・ω・´)」と言っていて、「やっぱり上手いこと言うなぁ」と感心した。
最近古本屋で見つけ次第『エリア88』を買って読んでいるのだが、外人部隊の戦闘機乗りの傭兵として日々中東の戦場で暮らす彼らに、なんとなくシンパシーを感じるのであった。

おれたちは外人部隊…
紙切れよりも薄い己の命…
燃えつきるのに
わずか数秒…

などと、この漫画の台詞はちょっとポエムっていてかっちょ良い。

しかし、「誰かが私の人生から消えてしまった。」と私が考えることは、誰かが私の前から歩み去ってゆくのではなく、私自身がその誰かを消している。ということに気づいたのであった。

2009年03月23日

●レコーディングダイエットと無知の知の袋小路

先日クランプメーターを買ってから「なんでも数値化するとわかったような気になる」ということに気づいて、色々なものを計りたい衝動を内に秘めながら暮らしていたのだが、私が結構好きな人物であるオタキングの岡田斗司夫が書いた『いつまでもデブと思うなよ」』を最近お風呂で一気読みして、「レコーディングダイエット」なるものの第一段階を面白そうなので始めてみた。
食事制限もカロリー計算も一切なしで、毎朝体重と体脂肪率と体脂肪量を計り、食べたもの全てをメモするだけなのだが、自分が何を食べているのか殆ど意識していないことにかなりびっくりした。
食べた料理のメインの具材は覚えていても、つけあわせを殆ど覚えていない自分に気づくのは結構怖いものがある。

メモを取り始めて一週間もたっていないけど、それでも今まで統計の対象外であった「自分の食べたもの」がデータとして蓄積されるのは新鮮であるし、これだけの少量のデータでも改めて見返してみると自分がどれだけ色々なものを食べているのかに結構驚く。
そしてなによりも、こういったデータの羅列はなぜか妙な説得力を持っているように思えるのが不思議である。

しかし、そんな説得力も良く考えれば全く意味を成していないのがよくわかる。たとえ私の食べたものを全て分析しても、私と言う人間が少しでも理解できるとはとても思えない。
水分と気体を除いた、食物という物質的なインプットを全てデータ化したとしても、その物質で構成された存在の本質の一部でさえ全く理解できないというのは考えてみれば凄い事である。

「なんでも数値化するとわかったような気になる」のは確かだとしても、一つ何かをわかった様な気になればそれに隠れていたまた別の幾つもの謎や疑問が浮かび上がってくるのも確かである。

知れば知るほど、学べば学ぶほど、謎の深さと広さが拡大してゆく感覚が知のレベルでは当たり前のものだとしても、それを物質としての自分自身に感じるのはちょっと気持ち悪い。
自分を知る試みというのは、裏を返せば自分自身の知らない所と知りえない所を知る試みでもある。
知れば知るほど自分が他人になって行くのでは本末転倒ではないかと思わなくもないけど、なにかしらの真実に近づいているような皮膚感覚も無いことは無い。
「無知の知」とは良く言ったもので、自分の食べたものをメモっているだけでこんな袋小路に追い込まれるとは思わんかった…

2009年03月22日

●スイーツとゾンビ

甘いものを食べた後に観るのはゾンビ映画に限る。
手の込んだケーキを食べ、手をかけて作られた紅茶を飲み、そして死人たちが蘇って人を喰らう様を見てクスクス笑う。
退廃的なフランス貴族のような、carpe diemの方向性を持ったメメント・モリであろうか。
スイーツとゾンビは良く合う。というより、両極端のものはあまりにも離れすぎているがゆえに良く似合うのだ。

最近、映画や本や趣味の世界のレビューや感想やコンピューター系の記事ばかりで、ずっと日記らしい日記を書いていなかった。
というよりもブログ自体を殆ど書いていなかった。
リアルな世界で色々あったり無かったり、悩んだり悩まなかったり、発狂したりしなかったり。
私にとって、ひたすら自分と向き合うというのはとてつもなく危険な行為でもある。
なぜなら、自分との折り合い、社会との折り合い、そして私を取り巻く色々なものへの折り合い、すべてが同時にベストな状態でありえる自分の位置というものがあると前提したうえで事に望むからである。
その位置がはっきりしない状態で、その位置の存在すら疑われる状態でどこにたどり着けよう。
結局一周して元の位置に戻ってきたような気がする。

しかし、一周したからといって元通りと言うわけではない、宇宙空間に浮かぶ人工衛星ではないのだから、大気の摩擦もあれば、エネルギーの消費もある。
エネルギーを消費し、色々なものを消耗して一周したと言うことはどこかにたどり着いたのを意味するのではない。色々なものを磨り減らした挙句に、ただもとの位置に戻っただけの話である。
それを消耗と捉えるか生還と捉えるかは見方次第である。

結局のところ出た結論はこういうことだ。
「今を否定する材料はいくらでもある、しかし、今を肯定しようと思えば材料はいくらでも見つかる。」
チープすぎる言い草ではあるけど、チープなことをちゃんと意識することは大事なことなのだ。 

2009年03月21日

●映画:「ゾンビ」 / ゾンビショッピングセンター / 主人公たちが一番怖い

amazon ASIN:B0002CHNHO 最近ゾンビ映画がお気に入りなので、ゾンビ映画の伝説的な大傑作であり、後のゾンビ映画とゾンビの概念を決定的に基礎付けたという、ジョージ・A・ロメロの「ゾンビ」(1978/米=伊)を観た。
この映画はやたらとマニアが多く、色々なバージョンのDVDやらビデオやらLDが高値で取引されているらしいけど、私が見たのはそのなかでも一番評判がよさそうな「米国劇場公開版」というやつである。

死者が蘇ってゾンビとなり人間を襲って肉を食べる現象が起こり、街は壊滅的な状態になっていた。テレビ局の男女二人と軍人二人はヘリに乗って街から逃れるが、どこに行ってもゾンビばかり。
やがて見つけた巨大ショッピングセンターに篭城し、ゾンビたちを閉め出して何不自由ない生活をおくりはじめるが…と言う感じである。

やたらと良い評判ばかりを聞いていてとても硬派なひたすら怖いゾンビ映画だという思い込みでこの映画を観たけど、今の洗練されたゾンビ映画に慣れた目から見ればけっこう笑えた。
今時のゾンビ映画のようにひたすらホラーな路線を貫こうと言うよりも、恋愛や友情、社会批判やコメディーの要素が中途半端に入り混じっていてなんとなく散漫な印象を受けた。
このあたりの映画としての作りは1951年の映画「遊星よりの物体X」と似ている。
古い映画って言うのはこういう何でもかんでもいろんな要素を詰め込みたがるような作りで微笑ましいなぁ。

よく考えれば、かなり絶望的な状況やけど、ひたすら消費活動と破壊活動と殺戮活動にいそしむ主人公たちが良い者なのか悪者なのかがだんだん分らなくなってくるのが面白い。
当初主人公たちはゾンビの止めを刺すのに苦悶の表情で引き金を引いていたのに、いつの間にか楽しみながら満面の笑みでゾンビを虐殺し、欲望のままにショッピングセンターを略奪している。
ゾンビしかいない世界で役に立つのは銃と食料くらいのものやけど、それでも巨大ショッピングセンターで品物使い放題取り放題というのは、子供心の「これ全部俺のやったらなぁ!」なる稚拙な欲求にダイレクトに響く爽快感があり、実質的に役に立たない腕時計や家電品や服や札束を漁る彼らの気持ちは良く分る。
途中でショッピングセンターを襲う強盗団との戦闘になり、ホーラー映画の王道通りに「やっぱり人間が一番怖い!」て言うことになるのか?と思ったもののそうでもないままに終わった。
それでも、やっぱりこの映画で一番怖いのは人間を襲うゾンビではなく、そんなゾンビたちを虫けらのように撃ち殺して欲望のまま振舞う主人公たちであるから、「やっぱり人間が一番怖い!」ということになるのだろうか。

変な明るさとコメディタッチな雰囲気の中で、肉を食いちぎったり肉をちぎりとったりする描写が中々エグかったし、ハッピーエンドに見せかけたかなり悲惨な終わり方で、なるほどマニア受けする要素はたくさんあるなぁと思った。

2009年03月20日

●スイスの高級スポークといえば「DT」?

先日自転車に乗っている時に後輪のあたりで結構大きい破裂音がしてスポークが首の部分から折れた。
遊びに行く時だったので、何とか後ろブレーキのシューの間隔をあけて無理やり走ったのだが、このままパワーバランスの狂った状態で走ると、他のスポークが飛んだりリムが変形するのが怖い。
本来ならスポークはホイールすべての分を丸ごと同時に交換するのが鉄則なのだが、近所の自転車やさんでばら売りしていたのでとりあえず一本だけ買ってきて交換した。

既についているものは「HOSHI」なる国産メーカー製のものなので同じものが欲しかったのだが、あいにく在庫がなかったので、ちょっと割高の「DT Swiss」なるスイスのメーカーのものをつけておいた。

今までスポークを交換したりホイール組みをしたりする時は「星」か「旭」の国産スポークしか使わなかったのだが、このDTはなるほど高いだけの事はあるなぁと思ったのであった。
私くらいの年代の人にとって、スイスの高級腕時計はラドーであるけど、いつの年代でもスイスの高級スポークは「DT」なのであった。

spoke01.jpg私が使っているスポークはダブルバテッドといって、軽量化の為に中央部分が細くなっている形状のものなのだが、「星」や「旭」などの国産メーカーのダブルバテッドは写真手前のように細くなるところで段差がついている。これは旋盤などで削るのだろうなと簡単に想像できるけど、写真奥のDTのテーパー状の徐々に細くなる構造は、熱して引っ張るか、叩くかして伸ばすか、この形の型に流し込むかくらいしか思いつかない。
確かにこの形状の方が技術的に難しそうだし、構造的に強そうである。
スポークヘッドの刻印も、手前の「HOSHI」の「H」よりも奥の「DT」の方がくっきりしている。

一本スポークが飛ぶと、他のも次々と飛ぶことが多い。前回スポークを張りなおしたのは数年前で、めちゃくちゃハードに使っていたと言うことも無く寿命ということはなさそうであるし、飛んだのは後輪スプロケット側で301ミリと長いけど、36穴のリムなのでそんなに負荷はかかっていないはず。
DTは高いだけあって他のメーカーのスポークに比べて飛びにくいという話である。
今回一本飛んでまた他のも飛ぶようであれば、ちょっと割高であるけど全てDTに交換してみよう。
私は何気にスイスという国とスイスの製品が好きなので、スポークがスイス製というのは嬉しいかも知れない。

2009年03月19日

●黒いボディに赤い突起を持ったヤツがSunを買う。らしい。

IBMがSun Microsystemsを買収する交渉を進めているという話があるらしく、Sun好きとしては「えぇーっ!」と言う感じである。
昔からIBMのサーバー(というかAIX)に良いイメージを持てない偏見があったのだが、それでもIBMが手がけていたThinkpadには昔から悪からぬ印象を持っており、最近その保守マニュアルの素晴らしさに惚れてからというもの、Thinkpadの設計思想に感服してIBMに好感を持ち始めたところである。

職場でもIBMのハードにSolarisを乗せてグリグリ動かしているし、家でもThinkpadにsolarisを入れて使っている。
もう完全に個人的な趣味であるが、ラップトップはIBMのThikpadが一番だし、X86のSolarisにIBMは結構似合うやねーと思い始めた。おまけに私が初めて買ってもらったパソコンがIBMのaptivaである。

しかし、あれだけ素晴らしかったThikpadを採算が取れないと言うことでブランドごと売り払ってしまうような会社だし、Sunを買収した暁にはSparcなど二束三文で売り払いそうな気がする。
IBMのイメージは黒いボディに毒々しく赤い突起である、とてもSunを窮地から救う白馬の騎士には見えないと思った、世の中の世知辛さを感じた日であった。

「fujitsu」ロゴのSparcは「不実」に見えてちょっとモッサいけど、もういっそ富士通がSun買えばいいと思うよ。
がんばれ富士通。とりあえずSparcだけでも…

2009年03月11日

●Solaris10 u6で大体止めるべきサービス/デーモン一覧

Solaris 10 10/08 u6でサーバー使いの場合に止めるべきサービス一覧はこんな感じ。
デフォルト状態だとXサーバーやフォントサーバーどころかATOKまで起動しているので、この状態から殆ど何も起動していない状態にする。

/etc/rc3.d/以下のもの、/etc/rc2.d/のもの、さらにSMFとinetdから起動されるもので一般的にいらないであろうものを書いてみる。
コピペして利用し易いように、コマンドにしておいた。

ランレベル3

# cd /etc/rc3.d
# mv S16boot.server _S16boot.serve
# mv S50apache _S50apache
# mv S52imq _S52imq
# mv S80mipagent S80mipagent
# mv S84appserv _S84appserv
# mv S84patchserver_S84patchserver

ランレベル2のもの

# cd /etc/rc2.d
# mv S47pppd _S47pppd
# mv S70uucp _S70uucp
# mv S90loc.ja.cssd _S90loc.ja.cssd
# mv S98deallocate _S98deallocate
# mv S73cachefs.daemon _S73cachefs.daemon

SMFで起動されるもの

名前解決キャッシュ
# svcadm disable svc:/system/name-service-cache:default
電源管理
# svcadm disable svc:/system/power:default

finger/login/rsh
# svcadm disable svc:/network/finger:default
# svcadm disable svc:/network/login:rlogin
# svcadm disable svc:/network/shell:default

nfs関連
# svcadm disable svc:/network/nfs/client:default
# svcadm disable svc:/network/nfs/rquota:default
# svcadm disable svc:/network/nfs/nlockmgr:default
# svcadm disable svc:/network/nfs/status:default

rpc
# svcadm disable svc:/network/rpc/gss:default
# svcadm disable svc:/network/rpc/smserver:default
# svcadm disable svc:/network/rpc/rstat:default
# svcadm disable svc:/network/rpc/rusers:default

Xwindow
# svcadm disable svc:/application/graphical-login/cde-login
# svcadm disable svc:/application/management/wbem:default
# svcadm disable svc:/system/webconsole:console

autofs/ボリューム管理
# svcadm disable svc:/system/filesystem/autofs:default
# svcadm disable svc:/system/filesystem/volfs:default

snmpd
# svcadm disable snmpdx
# svcadm disable sma
# svcadm disable dmi


inetdから起動されるもの

Xwindow
# inetadm -d xfs
# inetadm -d stfsloader
# inetadm -d cde-calendar-manager
# inetadm -d cde-ttdbserver
# inetadm -d cde-spc

security
# inetadm -d ktkt_warn

network
# inetadm -d stdiscover
# inetadm -d stlisten
# inetadm -d rpc_ticotsord


実際はこんな感じ。一旦この状態にしてから、必要なものを上げてゆく。


svcadm disable svc:/application/cde-printinfo:default
svcadm disable svc:/application/database/postgresql:version_81
svcadm disable svc:/application/database/postgresql:version_82
svcadm disable svc:/application/database/postgresql:version_82_64bit
svcadm disable svc:/application/database/postgresql_83:default_32bit
svcadm disable svc:/application/database/postgresql_83:default_64bit
svcadm disable svc:/application/font/fc-cache:default
svcadm disable svc:/application/font/stfsloader:default
svcadm disable svc:/application/gdm2-login:default
svcadm disable svc:/application/graphical-login/cde-login:default
svcadm disable svc:/application/management/sma:default
svcadm disable svc:/application/management/snmpdx:default
svcadm disable svc:/application/management/wbem:default
svcadm disable svc:/application/management/webmin:default
svcadm disable svc:/application/print/ppd-cache-update:default
svcadm disable svc:/application/print/server:default
svcadm disable svc:/application/wnn8/server:default
svcadm disable svc:/application/x11/xfs:default
svcadm disable svc:/application/x11/xvnc-inetd:default
svcadm disable svc:/network/apocd/udp:default
svcadm disable svc:/network/cde-spc:default
svcadm disable svc:/network/chargen:dgram
svcadm disable svc:/network/chargen:stream
svcadm disable svc:/network/comsat:default
svcadm disable svc:/network/daytime:dgram
svcadm disable svc:/network/daytime:stream
svcadm disable svc:/network/dhcp-server:default
svcadm disable svc:/network/discard:dgram
svcadm disable svc:/network/discard:stream
svcadm disable svc:/network/dns/client:default
svcadm disable svc:/network/dns/server:default
svcadm disable svc:/network/echo:dgram
svcadm disable svc:/network/echo:stream
svcadm disable svc:/network/finger:default
svcadm disable svc:/network/ftp/tcp:default
svcadm disable svc:/network/ftp:default
svcadm disable svc:/network/inetd-upgrade:default
svcadm disable svc:/network/ipfilter:default
svcadm disable svc:/network/ipmievd:default
svcadm disable svc:/network/ipv4-forwarding:default
svcadm disable svc:/network/ipv6-forwarding:default
svcadm disable svc:/network/ldap/client:default
svcadm disable svc:/network/login:eklogin
svcadm disable svc:/network/login:klogin
svcadm disable svc:/network/login:rlogin
svcadm disable svc:/network/nfs/cbd:default
svcadm disable svc:/network/nfs/client:default
svcadm disable svc:/network/nfs/mapid:default
svcadm disable svc:/network/nfs/nlockmgr:default
svcadm disable svc:/network/nfs/rquota:default
svcadm disable svc:/network/nfs/server:default
svcadm disable svc:/network/nfs/status:default
svcadm disable svc:/network/nis/client:default
svcadm disable svc:/network/nis/passwd:default
svcadm disable svc:/network/nis/server:default
svcadm disable svc:/network/nis/update:default
svcadm disable svc:/network/nis/xfr:default
svcadm disable svc:/network/ntp:default
svcadm disable svc:/network/rarp:default
svcadm disable svc:/network/rexec:default
svcadm disable svc:/network/routing/bgp:quagga
svcadm disable svc:/network/routing/legacy-routing:ipv4
svcadm disable svc:/network/routing/legacy-routing:ipv6
svcadm disable svc:/network/routing/ndp:default
svcadm disable svc:/network/routing/ospf6:quagga
svcadm disable svc:/network/routing/ospf:quagga
svcadm disable svc:/network/routing/rdisc:default
svcadm disable svc:/network/routing/rip:quagga
svcadm disable svc:/network/routing/ripng:default
svcadm disable svc:/network/routing/ripng:quagga
svcadm disable svc:/network/routing/route:default
svcadm disable svc:/network/routing/zebra:quagga
svcadm disable svc:/network/rpc-100235_1/rpc_ticotsord:default
svcadm disable svc:/network/rpc/bootparams:default
svcadm disable svc:/network/rpc/cde-calendar-manager:default
svcadm disable svc:/network/rpc/cde-ttdbserver:tcp
svcadm disable svc:/network/rpc/gss:default
svcadm disable svc:/network/rpc/keyserv:default
svcadm disable svc:/network/rpc/nisplus:default
svcadm disable svc:/network/rpc/ocfserv:default
svcadm disable svc:/network/rpc/rex:default
svcadm disable svc:/network/rpc/rstat:default
svcadm disable svc:/network/rpc/rusers:default
svcadm disable svc:/network/rpc/smserver:default
svcadm disable svc:/network/rpc/spray:default
svcadm disable svc:/network/rpc/wall:default
svcadm disable svc:/network/samba:default
svcadm disable svc:/network/security/kadmin:default
svcadm disable svc:/network/security/krb5_prop:default
svcadm disable svc:/network/security/krb5kdc:default
svcadm disable svc:/network/shell:default
svcadm disable svc:/network/shell:kshell
svcadm disable svc:/network/slp:default
svcadm disable svc:/network/stdiscover:default
svcadm disable svc:/network/stlisten:default
svcadm disable svc:/network/swat:default
svcadm disable svc:/network/talk:default
svcadm disable svc:/network/time:dgram
svcadm disable svc:/network/time:stream
svcadm disable svc:/network/tname:default
svcadm disable svc:/network/uucp:default
svcadm disable svc:/network/winbind:default
svcadm disable svc:/network/wins:default
svcadm disable svc:/system/auditd:default
svcadm disable svc:/system/consadm:default
svcadm disable svc:/system/device/mpxio-upgrade:default
svcadm disable svc:/system/filesystem/autofs:default
svcadm disable svc:/system/filesystem/volfs:default
svcadm disable svc:/system/patch-finish:delete
svcadm disable svc:/system/rcap:default
svcadm disable svc:/system/sar:default
svcadm disable svc:/system/tsol-zones:default
svcadm disable svc:/system/webconsole:console

2009年03月10日

●squidですべての要求を上位プロキシ経由で転送するconf

インターネットにダイレクトアクセスできない場所から、どうしてもインターネットに出る必要があったので、別の場所にsquidでプロキシサーバーを作って、そこを経由させてインターネットに出るようにしたのだが、初めてsquidを使ったので、イマイチ動作がよく分らずconfの書き方にちょっと苦労した。

画像やhtml単体は落ちてくるのに、その他のところはタイムアウトしてしまう。
ログを見ていると、hogehoge.txtやhogehoge.jpgはsquidが取りに行って渡しているのに、「?」や「/」で終わったりするURLはダイレクトアクセスさせている。
最初はMIMEタイプの問題かと思ったのだが、どうもそうではないらしい。
基本的にsquidってのは、今回のように代理サーバーや中継サーバー用途というよりは、キャッシュサーバーを想定して作られているので、特に明示的に指定せずにconfを書くと、静的コンテンツだけがsquid経由でクライアントに渡される仕様になっているようだ。

ということで、すべてのクライアント要求をsquid自身が取りに行き、かつ上位プロキシを経由する設定を書いてみる。

squidではない上位プロキシを指定し、クライアント192.168.1.0/24と192.168.2.1にのみ転送し、これらへの転送をすべてsquidが行う。(ダイレクトアクセスさせない)

acl 1net src 192.168.1.0/24 
acl host1 src 192.168.2.1 

http_access allow 1net
http_access allow host1

never_direct allow 1net
never_direct allow host1

http_access deny all
htcp_access deny all

#待ち受けポートは8080
http_port 8080

#上位プロキシ(proxyserver:8080)を指定する
cache_peer proxyserver parent 8080 0 proxy-only

2009年03月09日

●solarisでCHAP 認証つきのiSCSIターゲットをZFSで作る

前に買ったノートPCのディスク容量が少ないので、家にいる間は家庭内サーバーのSolarisからiSCSIディスクをマウントして使っている。

SolarisでiSCSIターゲットを使う方法はネット上に結構沢山の情報があるのだが、実際の使用というよりもテストを想定して書かれたドキュメントが多く、私が探した限りマウントの際に認証をかける方法は見つからなかった。

ということで、solarisで認証つきのISCSIターゲットを構成し、WindowsクライアントをISCSIイニシエーターとして利用する方法を書いてみる。

概要:
とりあえずWindows XP にMicrosoft iSCSI initiatorが入っているのを前提に、
SolarisのストレージプールからZFSボリュームを割り当て、そのボリュームをiSCSIターゲットとして公開し、iSCSIイニシエーターのノード名とCHAP認証でアクセス制限をかける。
ところを書いてみる。

iscsitgtデーモンの動作確認

# svcs -a|grep iscsitgt
disable 14:22:20 svc:/system/iscsitgt:default

動いてなけれれば動かしてやる
# svcadm enable iscsitgt
# svcs -a|grep iscsitgt
online 14:22:20 svc:/system/iscsitgt:default

なければDVDから追加

# cd /cdrom/sol_10_1008_x86/Solaris_10/Product/
# /usr/sbin/pkgadd -d . SUNWiscsitgtu SUNWiscsitgtr
SUNWiscsitgtr SUNWiscsitgtrの二つのパッケージが必要
# pkginfo |grep iscsitgt
system SUNWiscsitgtr Sun iSCSI Target (Root)
system SUNWiscsitgtu Sun iSCSI Target (Usr)

ZFSで利用するストレージプールの作成

Solaris10 u6 10/08以上だとインストール時にrootファイルシステムをZFSにすることができるが、その場合はすでにストレージプールがあるので、あえて作る必要はない。
ZFSrootがある場合、ストレージプールがあることを確認
rpoolなるストレージプールがあるのを確認。
# zpool list
NAME SIZE USED AVAIL CAP HEALTH ALTROOT
rpool 27.8G 4.63G 23.1G 16% ONLINE -

ZFSのプール元とマウント先のリストはこんな感じ
# zfs list
NAME USED AVAIL REFER MOUNTPOINT
rpool 4.85G 22.5G 46K /rpool
rpool/ROOT 3.86G 22.5G 18K legacy
rpool/ROOT/s10x_u6wos_07b 3.86G 22.5G 3.86G /
rpool/dump 496M 22.5G 496M -
rpool/export 43K 22.5G 21K /export
rpool/export/home 22K 22.5G 22K /export/home
rpool/swap 512M 22.7G 291M -

プールがひとつもない人はとりあえず作ってみる、4ギガのファイルをストレージプールとする。
# mkfile 4g /export/pool.iscsi.4g
# zpool create rpool /export/pool.iscsi.4g


iSCSI Target が Initiator に提供する領域の管理に使われるbacking store ディレクトリを指定する。
/export/iscsiに作る場合、mkdir /export/iscsiなどとしてディレクトリを作ればいいのだが、
rpool/iscsi/以下にTargetを作る予定なので、rpool/iscsiとプールを作り、それを/export/iscsiとしてZFSでファイルシステムとしてマウントして割り当ててみる。

プールを作る
# zfs create rpool/iscsi

rpool/iscsiがあるのを確認
# zfs list|grep iscsi
rpool/iscsi 18K 22.5G 18K /rpool/iscsi

デフォルトではrpool/iscsiは/rpool/iscsiにマウントされているのでこれを/export/iscsiにマウントしなおす
# zfs set mountpoint=/export/iscsi rpool/iscsi

rpool/iscsi が /export/iscsiにマウントされているのを確認
# zfs list|grep iscsi
rpool/iscsi 18K 22.5G 18K /export/iscsi

ディレクトリができたので、これをiSCSI backing storeディレクトリとして指定する。
# iscsitadm modify admin -d /export/iscsi/

Base Directoryが /export/iscsi になっているのを確認
# iscsitadm show admin
iscsitadm:
Base Directory: /export/iscsi
CHAP Name: Not set
RADIUS Access: Not set
RADIUS Server: Not set
iSNS Access: Not set
iSNS Server: Not set
Fast Write ACK: Not set

ストレージプールから、2ギガのemulated volumeであるrpool/iscsi/vol1 を作る。このボリュームがISCSIで提供されるディスクになる

# zfs create -V 2gb rpool/iscsi/vol1
ちゃんとできたか確認
# zfs list|grep rpool/iscsi
rpool/iscsi 2.00G 20.5G 18K /export/iscsi
rpool/iscsi/vol1 2G 22.5G 16K -

typeがvolumeになっていないとiSCSI Targetにならないので注意
# zfs get all rpool/iscsi/vol1|grep type
rpool/iscsi/vol1 type volume -

プール上にZFSで作ったボリューム rpool/iscsi/vol1をISCSIターゲットとして共有する。

# zfs set shareiscsi=on rpool/iscsi/vol1
確認する。Statusがonlineになっていればよい。
# iscsitadm list target -v
Target: rpool/iscsi/vol1
iSCSI Name: iqn.1986-03.com.sun:02:f4bbec4f-22aa-ed01-a19c-d077c5826e05
Alias: rpool/iscsi/vol1
Connections: 0
ACL list:
TPGT list:
LUN information:
LUN: 0
GUID: 0x0
VID: SUN
PID: SOLARIS
Type: disk
Size: 2.0G
Backing store: /dev/zvol/rdsk/rpool/iscsi/vol1
Status: online

この状態ですでにiscsi target になってっているので誰にでも公開する場合はこのままでよいが、一応特定イニシエーターのみに対してユーザー名とパスワードのセットで認証するchap認証をつけてみる。

まず自ホストのchap usernameを設定、ホスト名にしておく
# iscsitadm modify admin -H zfstest
自ホストのchapシークレットを設定 12から16文字の間らしい
# iscsitadm modify admin -C
Enter secret: xxxxxx
Re-enter secret: xxxxxx

イニシエータオブジェクトをノード名を指定して作成、iqn.1991-05.com.microsoft:client1をclient1として扱う
# iscsitadm create initiator -n iqn.1991-05.com.microsoft:client1 client1

rpool/iscsi/vol1のアクセスリストに イニシエーターオブジェクトclient1を追加
#iscsitadm modify target -l client1 rpool/iscsi/vol1

この時点でiqn.1991-05.com.microsoft:client1にしかrpool/iscsi/vol1が見えなくなっているが、さらにchap認証を追加する場合は以下を実行する

イニシエータオブジェクトに対してchapユーザー名を指定 ユーザー名はiqn.1991-05.com.microsoft:client1
# iscsitadm modify initiator -H iqn.1991-05.com.microsoft:client1 client1

イニシエータオブジェクトに対してchapパスフレーズを指定
# iscsitadm modify initiator -C client1

これでTarget rpool/iscsi/vol1がイニシエーターノード名iqn.1991-05.com.microsoft:client1 からchapユーザー名iqn.1991-05.com.microsoft:client1 とchapパスフレーズを使って利用できる。


という感じでSolarisでiSCSIターゲットを利用することが出来るようになったけど、もうこれを利用しない場合などでボリュームやターゲットを削除したい場合は以下のコマンドを実行して消す。

ボリューム削除
# zfs destroy rpool/iscsi/vol1

Target削除
#iscsitadm delete target -u [削除したいlun番号] [ターゲット名]


という感じ。


2009年03月08日

●フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』 / SF教養小説

amazon ASIN:4150102295 SF読み幼年期と言うことで、次はフィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を読んだ。
この本は以前に観たカルト的人気を誇る映画「ブレードランナー」の原作であるけど、大まかなストーリーと設定だけが同じで内容は全く別物であった。

人間たちの火星移住がほぼ完了した世界大戦後、荒廃しきった地球では生きた本物の動物を飼うことがステータスとなっていた。
機械の「電気羊」を飼いながらも、生き物を買って飼育するのに憧れる主人公は、高価な動物を購入するための資金を稼ぐために、奴隷として働いていた火星から逃げ込んできた人間のアンドロイドを処理する仕事を請け負う。
「ブレードランナー」の街のような未来像がディストピアという言葉で表現されることが多いけど、この小説の中の街は「ブレードランナー」のようなゴミゴミしながらも活気にあふれるような世界では全く無い、
無機物のゴミにまみれた殆ど人のいない、何もかもが死に絶えたような無機的な荒野のような世界で物語は進んでゆく。

虫であれ蜘蛛であれ生きている本当の生物であれば法によって厳重にその命を守られる社会の中で、人間と同じ見た目の同じ感情を持つ(ように見える)アンドロイドは何の躊躇も無く破棄されるわけで、アンドロイドの命よりも蜘蛛の命の方が比べようの無いくらいの重い世界を描くことで、そのあたりの人間とか命とかいった問題があぶりだされてくる。
アンドロイドと人間の区別をつけることが殆ど不可能であるにもかかわらず、その二つの間の存在価値は全く違うわけであり、そのテーマは結局、人間をアンドロイドだと思ったり、アンドロイドを人間だと思ったり、その違いが全く分らなくなって自分自身をすらアンドロイドではないかと一瞬疑ってしまう主人公を悩ますことになるテーマともなってくる。
更にはアンドロイドであることが判明した人物の方が自分にとって意味のある人物であることが多くなってくるに及び、彼は根本的な価値転換を迫られるのである。
こういったテーマはどちらかと言うと純文学的なテーマであるけど、SFという土壌で特殊な設定であるからこそただの思考実験で終わらずに生きてくるように思う。

歩く生きた蜘蛛を見つけてすごい感動を抱く男がいたり、主人公が自分の足元を生きたトカゲや虫が駆け抜けてゆくのを発見するといった幸せを一生のうちに一度でも体験できるのだろうかと夢見たりするシーンを美しく思った。
特徴的なタイトルのこの本はパロディ的なタイトルが量産されるほどに有名であるけど、SFとしてではなく純文学としても読めるなぁと思った。
アンドロイドを狩る賞金稼ぎの物語といかにもSF風な設定にもかかわらず、彼の精神的な成長と価値転換と世界との和解を描く純文学的な教養小説でもあった。乱暴に言ってしまうと構造としては夏目漱石の『三四郎』と同じである。
ほんまに純文学とかSFとかの垣根ってのは、SFと純文学の両方の読者の立場からすれば邪魔になることが多いなぁと思った。

2009年03月07日

●アーサー・C・クラーク『幼年期の終り』 / 私はまだSF読み幼年期? /UFO党の言いたいことが分った

amazon ASIN:4150103410 SF史上の傑作として名高いアーサー・C・クラークの『幼年期の終り』を読んだ。SF界に燦然と輝く傑作だと言われるだけあって文句なしに面白かった。
人類の進化と滅亡について書かれたこの作品は、映画やSFだけでなく純文学やなどを含む、後のさまざまなジャンルのさまざまな作品に抜きがたい強烈な影響を与えた作品であるらしい。
色々な出版社から色々な版が出ているが、私が読んだのはハヤカワ文庫のものであった。
最近はかの「光文社古典新訳文庫」からも新訳が出ているらしい。

アメリカとロシアの宇宙開発競争が頂点に達し、いよいよ人類が宇宙に飛び出そうかという瞬間、突如として地球上の大都市の上空に宇宙船が現れる。
彼らは何をするわけでもなく殆ど地球に干渉せずに浮かんでいるだけにもかかわらず、すべての面で地球人を上回る超科学を持った彼らを前にして、地球は急速に変わり始める。
50年が過ぎ、国境と貧困と宗教と戦争が消えてユートピアとして生まれ変わった地球の前に始めて彼らが降り立ち、地球のユートピア化は急激に進み始める。
一方、生活の保障がされている中、芸術を愛する人々は一つの島に集まって独自のコミュニティの中で共同生活とを営むが、彼らの中で大きな異変が起こり始める。
そしてそんな中宇宙から来た彼らの本当の目的が徐々に明らかにされる。と言う感じのストーリである。

ハーラン・エリスン、ロバート・A・ハインライン、ジェイムズ・P・ホーガンと読んで次にアーサー・C・クラークのこのあまりに有名『幼年期の終り』を読み始めてやっとSF読み幼年期といったところだろう。
次はフィリップ・K・ディックだな。

このアーサー・C・クラークが原作であるキューブリックの「2001年宇宙の旅」にスターチャイルドってのが出てきたけど、なるほどこの小説を読めば、それがなんであったのかが良く分った。
この人は過去の色々な歴史の流れを踏まえた上で、人間の種として進化とか、地球の行く末とかをSFを通して考えたり提示したりする人なのだろう。

科学的考証と前提に基づいてストーリーが展開してゆくのに、突然非科学的な部分がストーリーのポイントとして割り込んでくるのがとても面白かった。
合理的物質世界を極めた彼ら宇宙人と、その全く逆を行こうとする地球人の対比が面白かった。

昔、UFO党なる政党が地球人では地球を浴することは出来ないから、宇宙人に何とかしてもらおう。ってな事を言っていて(ような気がする)そのあまりに突飛な発想に大笑いした記憶があるのだが、この小説を読んでみると、今になってUFO党の彼らの言わんとすることが大変よく分った。
地球人に望みを失い、宇宙人に救いの手を差し伸べるというのは絶望の一つの形であったのだろう。
なるほど彼らの絶望の深さと、彼らの考え方にもちょっとだけシンパシーを抱いたのであった。
リンク:UFO党政見放送

2009年03月06日

●機器の電源を入れずにACアダプターをつないでおくと電気は消費するのか?

昔からずっと気になってしょうがなかったけど調べよう無かったので諦めていた事の一つに、「機器の電源を入れずにACアダプターをつないでおくと電気は消費するのか?」と言うものがあった。
テスターで電圧を測ってみれば、機器を接続したのと同じ事なので当然電圧はかかるけど、テスターを放した瞬間にアダプターが電力を消費しているのかは全く分らない。
電源にさしておくだけではACアダプターの回路部分は全く電力を消費しないと言うことはなさそうやけど、どれくらい消費するのかは回路の設計次第じゃないのか?
テスターを使って観測すること自体が回路の状況に影響を及ぼしてるってのはなんか量子力学みたいな話やなぁもう絶対そんなん分らんわ。と今までは思っていた。

しかし、クランプメーターを手に入れた今となっては、この問題は解決したも同然、ACアダプターを接続しているACの電源に流れる電流を測れば一目瞭然のはず、長年私を悩ませてきた問題はもう測ってみれば分るレベルになった。
と言うことで、家にあるACアダプタというACアダプタをことごとく測ってみた。

結果は推測どおり接続しているだけで多少の差はあれ電力を消費することが分った。
また「高電圧、高電流になるほどよく消費がち」「重いアダプターほど消費する」「安いアダプターほど消費する」なる傾向があった。
また、ノートパソコンの消費電力の低さは蛍光灯くらいと驚くべき低さであること、それからそのACだぷたーの性能がとても高い事がわかった。

まぁよく考えれば当たり前と言えば当たり前やけど、スイッチング電源がDC供給時とそうでない時の消費電力差が激しくていかに高性能であるのが良く分った。
しかし、ノイズを抑えるためや単純にコストの問題からスイッチングレギュレータを使わずにシリーズレギュレーターを使っているような昔ながらの重いタイプの高電圧のものは、繋いでるだけの時も使っている時も殆ど消費電力が殆ど換わらないってのにびっくりした。
特にPC用スピーカをつなぐ12VのACアダプタが酷かった。機械を使わずにコンセントにつないでいるだけで15W消費するってのはどこかがショートしてるんと違うか?という勢いである。

そいうわけで携帯電話やACをUSBの端子に変換するようなACアダプターは殆ど無視していいくらいの消費電力なので、つなぎっぱなしでもいいけど、ごっつくって重いACアダプターは外しましょうという話でした。

2009年03月05日

●日本橋で買ったものその4、マルイのP226

maruip226-00.jpg
 ずっと前から出ていたのは知っていたのだが、なかなか買えずにいた東京マルイのガスブローバック、SIG P226をとうとう買ってしまった。
SIGのP226という銃は私の一番好きなハンドガンなので既にタナカ社製のガスブローバックを一丁持っているのだが、命中精度の異様に高い東京マルイのP226も一丁欲しかったのだ。

撃ってみると流石に凄い。スライド吹っ飛ぶんじゃないかという勢いの早くて強烈なブローバックに、殆どワンホールな集弾性。
同じ会社のGLOCK26ってのが高い命中精度で有名やけど、家にあるのと撃ち比べてみると、それと同じくらいに、慣れるとこちらのほうがよく当たるくらいである。

ということで、「マルイ」といえばファッションビルではなく、電動ガンやガスブローバックを思い浮かべる、敬愛すべき濃ゆい諸兄に、少々マニアックなインプレをお届けします。

普通の銃はハンマーをコックして徐々にトリガーを絞ってゆくとハンマーの落ちる寸前に一瞬引っかかる様な感触があって、そこから少しでも絞り込むとハンマーが落ちるというのがわかるのだが、この銃を買って最初のほうは、そのハンマーが落ちる寸前のトリーガーの抵抗が全く無い、不意にハンマーが落ちるような暴発しているような感触が気に食わなかった。
ちょっと気になったので調べてみると実銃のP226のトリガーフィーリングもこのようになっているらしい。
ということはこの動作はとてもリアルだったのだ。

ハンマーがコックされて指でトリガーを徐々に絞り、ハンマーの落ちる寸前で指を止め、完全に照準を合わせて指を絞る、という一連の動作の中で、この無段階的なトリガーフィーリングは、ハンマーが落ちる寸前の引きしろの位置を指が覚えてしまうと、とたんによく当たるようになってびっくりした。慣れてしまうとG26よりよく当たる。
G26のハンマーが落ちる寸前にトリガーに抵抗がある構造は、ハンマーの落ちるタイミングはつかめやすくても、この抵抗でどうしても少しでもガク引きになっていたのだろう。

持った時の第一印象は「重っ」やったし、フロントサイトとリアサイトを上から見たときのホワイトドットの凹みもちゃんとあるし、デコッキングレバーを動作させた時のハンマーの位置もハーフコックだし、ホールドオープンしていない状態でアウターバレルをハンマー方向に押すと、ブリーチがハンマーに当たるまでの空間がちゃんとショートリコイルように感じる。
マルイのガスブローバックは実射性能は抜群でもリアルさに欠けるというイメージがあったけど、意外にリアルな気もする。

maruip226-01.jpg今まではレールがついている銃がそんなに好きではなかったのだが、同じ日に買ったLEDライトをスコープマウントに固定してレールに取り付けてみると意外にしっくり来るではないか。トリガーガードとツライチでジャストサイズ。それに何よりも暗いときに部屋の端の的を狙うのにとても便利であることに気づいたのだった。

KSCもP226を作っているらしのだが、私が持っている同社のSIG sp2340の妙に高級感溢れる作りから考えれば(高いけど)、KSCのP226の出来はよさそうな気がする。
むぅKSCのP226も欲しくなって来たなぁ…

2009年03月04日

●日本橋で買ったものその3 タツノオトシゴストラップ

seahorse00.jpg
 日本橋ということで、電気製品だけでなくフィギュア系のものを一つ。
以前「原色 海水魚ストラップ」のマダイのガチャガチャを紹介してからずっと同じシリーズの「マアナゴ」が欲しかったのだが、この同じシリーズのシークレットである「タツノオトシゴ」が売られているのを発見して思わず買ってしまった。

大きさといい質感といいやたらとリアルでもう殆ど本物である上に、以前の「マダイ」に比べてアドエスのタッチパネルがめちゃくちゃ押しやすい。
繊細な操作は頭をつかんで尻尾の先でちょんちょん、と尻尾のカーブが絶妙すぎる。
大胆な操作は尻尾をつかんで口吻の先でちゅっちゅっぶちゅっ、ああこれはたまらんほど可愛過ぎる…

2009年03月03日

●日本橋で買ったものその2 「激安クランプメーター」 / 何事も数値に置き換えてみるとわかった気になる / テスターで人体の神秘を知る

clampmeter.jpg
 日本橋で買ったものその2は「激安クランプメーター」。おそらく中国製。
クランプメーターっていってもあまり一般的でないので少し説明すると、このクワガタ状のクランプ部分に画像のように回路の電源ケーブルの一本を皮膜の上から挟み込むことで電流を測定してくれる機能を持つものである。
電線を流れる電流からの電磁誘導によって発生する磁界を測定することで、電流を求めるという原理であるらしい。
で、これを使えば、電源回路に直接触れるという危険を冒すことなく、自分の電気製品が今どれだけ電力を消費しているかが分かるのである。
ブレーカーのところで測れば家全体の消費電力を、機器のつながっているケーブルごとに測ればその機器の消費電力がわかる。普通の電気製品は最低の消費電力か最高の消費電力しか記載していないので、実際の使用時にどれだけの電力を消費しているのかというのはわかりにくいが、このクランプメーターがあればそれを調べることができるのだ。

例えば画像のクリップライトを測っている例だと、メーターの数値は1.88Aとなっているけど、ケーブルを5巻きのコイル状にして測っているので、ケーブル1本の数値はその5分の1の0.376Aで、100Vの回路だから37.6Wの消費電力となる。
40wの電球をつけているから、まぁまぁ数値的には正確っぽい。

で、そんな便利なクランプメーターを昔から欲しかったのやけど、直流電流を測ることのできるものは最低でも数万円を軽く超えるので問題外であるにしても、交流電流しか測れないものでも普通は一万円程度はする。
ということで買ってきたこのクランプメーターは1080円ととてもお安かったので迷うことなく購入決定。しかも直流電圧、交流電圧、抵抗と普通のテスターの機能に加えて、温度と交流回路の周波数まで測れるし、隠し機能として、拡張すれば絶縁抵抗も測ることができるようだ。

とはいっても回路の周波数を測るってのは日常生活にはほとんど使えない機能やなぁ。
まぁそんなことを言い出したら、クランプメーター自体が日常生活に使えるのかということになるけど。

ということで家中の電化製品の消費電力測りまくりである。
何事も数字に置き換えてしまうとわかった様な気になるのは楽しいねぇ。

しかし、この交流電流計だけでなく、おまけ機能であるはずの温度計が結構使えて面白い、上限が800度なので無茶なものも測れて結構遊べる。
ちょっと熱っぽいなぁという時に体温計ではなく、テスターで体温を測るというのも自分がアンドロイドかレプリカントになったようでなかなか趣深いものである。
ということで、体のいろいろな部位にテスターを押し当ててみるとなかなか楽しい、場所によって温度が違うんだなぁと妙に感心した。あまりにメカメカしたテスターで人体の神秘に感心するとは思わんかった。
しかし私の体中をテスターで計ってニヤニヤしている姿をはたから見れば、どう考えてもサイボーグにしか見えないだろうなぁ…もう変態を通り越して人ですらないやん…

2009年03月02日

●日本橋で買ったものその1 / 「単三電池一本駆動のバッタLEDライト」+ばら売りエネループ / 深みへの入り口が見える

日本橋に行って色々買い込んだので、ブログに「一週間はブログのネタに困らなさそうな、色々なものを買い込んで来た」と書いた。
しかしこれは比喩で書いたのではなく本当に7日間ブログのエントリを埋めるに値する興味深いものを買ったのである。

ledlight00.jpgということで、「日本橋で買ったものその1」は「アルミ削りだしのバッタLEDライトとばら売りエネループ2本」である。

単三電池一本で駆動する、アルミ削りだしの中々良い質感を持った、恐らく中国産の、結構明るい、バッタものとしては上出来なLEDライトと、そしてそれ用にばら売りのエネループ2本である。
京都ではエネループのばら売りってしてないもんなぁ。

私は自他共に認める電池マニアということもあり、昔からそれなりに懐中電灯が好きなのだが、マグライトを5,6本持っている程度なので、流石にSurefireとかの数万円するようなフラッシュライトなぞを買ってしまうほどまではライト好きでなかった。

Surefireなるライトはその筋の人にとっては余りにも有名なライトやけど、軍や警察が使う、対象を見る為の「懐中電灯」ではなく、対象を眩惑するために使う「フラッシュライト」なのである。
最近はLEDの製造技術が飛躍的に伸びたせいか、アジア諸国で製造された格安LEDライトをどこでも見かけるようになったけど、たいてい単四電池の三本直列とか、CR123などの3.6V駆動なのが気に食わない。
私からすればそんな大量に電圧かければ明るくて当たり前やんという気がするし、単四電池1本や2本ならともかく、3本の充電というのはとても面倒くさいし、またCR123の入手性を考えれば、3.6V電源のライトは好きになれないのだ。

しかし日本橋で見つけた如何にもSurefire然としたこのライトは単三一本をパワーソースとする仕様でとてもお手軽で気に入った。
基本的に白色LEDは3V以上の3.6V駆動なので、DC/DCコンバーターな昇圧回路が入っているのだろう。
格安ライトや高級ライトのように、安直に3.6V駆動の回路の為に同じ電圧の電源を要求するのではなく、最も一般的な電池一本で動かすために昇圧回路を内蔵するという方向性はとてもユーザーフレンドリーである。しかも580円と安かった。
流石に単三1本では単四3本のライトに明るさでは劣るけど、それでもライトとしては十分明るい。安いし見た目も悪くない。これはいいものだ。

ということで、単三1本駆動するライトについてネットで色々調べたのだが、世の中には「ライトマニア」なる人種がいるので情報はいくらでも集まってくる。
そしてそんな「ライトマニア」の熱いサイトを読んでいるとどんどん欲しくなって来て深みにはまりそうである。
amazon ASIN:B001EJI4B8 こんな感じの数万円のSUREFIREを一個買ってしまえば、もう後戻りできないのだろうなぁ…

2009年03月01日

●旧世界と新世界紀行

久しぶりに日本橋に行った。3、4年ぶり、いや5、6年ぶりくらいかもしれない。
ソフマップザウルスの前の通りが「オタロード」と呼ばれるようになり、街にメイドさんが溢れる様になって、昔のコンピューター街がオタ街と変貌した(らしい)後からは一度も行っていないので、さぞかし変わっているだろうと思っていたけど、思いのほか、というより殆ど変わっていなかった。
私がいつも巡回コースにして贔屓にしていたジャンク屋さんやら電子部品屋さんやら怪しいブツを売る店などのそれ系統の店は殆ど例外なく生き残っていた。
ある店は規模を縮小し、ある店は規模が大きくなりつつも、硬派でストイックな店たちがあまりにカラーの違う系統の店に囲まれながら営業している様を見ていると、あまりの懐かしさに目頭が熱くなりそうであった。

昔のようにジャンク箱からSUNのキーボードやネットーワーク機器を漁ったり、何に使うのか理解しがたいような部品を漁っているとなんだか時間の感覚がおかしくなって来る。
圧倒的な速度で変わる世の中で、こういった旧世界的な何かしらが息づいているのはなんだかとてもほっとする。ジャンク部品を漁りながら色々な意味でこの場所とこの雰囲気は今の私の一つの原点だったのだと思う。

そして、今まで堺筋の一本東の通りから通天閣を遠くに眺めることは何度もあったけど、今回は初めて通天閣のそびえ立つ新世界に足を踏み入れた。
長蛇の列に並び「ソースの二度漬け厳禁」の「だるま」の串カツを食い散らし、閉店間際に男四人が一列になってスマートボールを打ってきた。
なんだかよく分らないビギーナーズラックのままに玉五十個を弾き出して「とんがりコーン」をゲットしたのが思いのほか嬉しかった。
夜遅かったので大方の店が閉まっていたけど、初めて行く店や街、初めて遊ぶものなのにノスタルジックな感覚が始終付きまとっていたのは不思議であった。

新世界になった旧世界の残る日本橋、そして新世界という名の旧世界、なんだか知らんがめちゃくちゃ楽しかった。
失礼な大手家電店の販売員ギャルにめげず、怪しいものを売っているとしか思えない店舗ですらない店を冷やかしつつ、友人たちと妙なテンションで色々な店を巡りつつ一週間はブログのネタに困らなさそうな、色々なものを買い込んで来たのであった。