2009年06月28日

●買って来た生肉を食べるといふこと /臓器商人マダム・モツとの対話

モツといえば今までお店でモツ鍋やらホルモン焼として食べるばかりであったが、初めてモツ専門店で生で売っているモツを買って来て調理して食べた。
店先のショーウィンドウのアルミのバットに各種臓器がでーんと並んでいるのはなかなかすごい光景である。こう見ると臓器というのがありとあらゆる色と形状をしていており、その多様さはそれら臓器が担っている様々な機能やシステムの多様さでもあるのだろうと想像できる。そして、その臓器の多様な恒常システムのお陰でわれわれが生きていられるのをしみじみ感じる。ような気がする。
そしてお客さんが来るたびに巨大な臓器が塊から切り出されて売り飛ばされてゆくのはちょっとしたカルチャーショックというくらいのインパクトである。
私が物珍しげに売られている臓器や肉塊をルンルンで眺めていると、お店の人が話しかけてくれていろいろと説明してもらい、臓器と内臓と生命の神秘について、お店で臓器を商っている「マダム・モツ」と小一時間語り合ったのであった。

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2009年06月25日

●映画:「アンダーワールド」「アンダーワールド2 エボリューション」 / ゴシック青い怪物君 / 種族差より個人差

amazon ASIN:B0000YTR50 amazon ASIN:B000FUTUQK なんとなく「アンダーワールド」とその続編「アンダーワールド2 エボリューション」を観た。
吸血鬼であるヴァンパイアと狼男族であるライカンスロープの千年にもわたる抗争は現代でも続いており、優勢のヴァンパイア族はライカン族を絶滅に追い込むべく日々ライカン狩りを行っていた。
地下鉄で狩ろうとしたライカン族に激しい抵抗にあったヴァンパイア族の戦士である主人公は、彼らが地下で群れ紫外線弾などで武装する強力な組織になりつつあることを感じてヴァンパイア族の首領に一斉にライカン族を攻めるべきだと主張するも却下され、単独で捜索を開始するうちに彼らが何かしらの目的を持って動いていることを突き止める。
という感じで物語は始まる。
ヴァンパイアとライカンといえばなんとなく聞こえは良いけど、「吸血鬼」と「狼男」と書いてしまうととたんに「怪物君」を思い出すのは私の年代だからだけではないだろう。
いろいろな怪物が出てきて暴れまくる、ある意味「ゴシック青い怪物君」であった。

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2009年06月24日

●映画:「ヒットマン」/ オッス!オラオレオレ暗殺者

amazon ASIN:B001WBXLYI 某レディーがオモロイオモロイというので「ヒットマン」を観た。
観てから知ったのだが、原作がゲームらしく、製作にリュック・ベッソンが関わっているらしいけど、まぁ映画としては可もなく不可も無くと言ったところ。
あれだけオモロイオモロイと言われていたので期待だけがやたらと高かったのかもしれない。
主人公の名前を持たないヒットマン青年が暗殺者の癖に異様に目立つスーツに赤ネクタイでスキンヘッドにバーコード姿なのが、自己顕示欲の強いオレオレ暗殺者って感じでちょっと可笑しかった。更に次期ボンドガールのオルガ・キュリレンコのビッチぶりがなかなかいい感じであった。

amazon ASIN:B001B6CE74 この映画もレンタルやさんで間違えて借りそうになった、バッタもん臭い「ザ・ヒットマン」ってのがあったのだが…
アマゾンの感想読んでると、なんでもかなりアルツハイマーが進行した殺し屋が主人公だそうで…なんかこっちも面白そうやん…

2009年06月23日

●映画:「ボーンアイデンティティー」「ボーンスプレマシー」「ボーンアルティメイタム」 / ボーン! x3 /オーシャンズ1

amazon ASIN:B00007G0LR amazon ASIN:B00067HDWK 某ごら氏お勧めのボーンシリーズ「ボーンアイデンティティー」「ボーンスプレマシー」「ボーンアルティメイタム」をボーン!ボーン!ボーン!と一度に観た。
特殊任務を帯びた特殊部隊の特殊セクションのエリートだった主人公が記憶を失い、自分自身の存在と自分自身を取り巻く陰謀と謎を追うという話ということで、一応スパイ系アクション映画というくくりになるのだろう。
amazon ASIN:B0011XVU8G 主人公のボーン氏は評判通り、大事故を起こしても「あーびっくりした」という顔で車から降りてくるし、銃で打たれても「イテテテテ」と走り去ってゆく位に頑丈で強すぎる。
しかし、ただハリウッド的アクション映画的強さだけでなく知的でクレバーで論理的で冷静なボーン氏もとても印象に残っている。
しかもそのボーン氏がその辺にいそうな兄ちゃん然とした風貌であるところが良い。
この映画と前後して「ダイ・ハード」の3と4を観たのやけど、その主人公の滅茶苦茶加減に引き換え、基本的に人殺しを避け、無駄に人を殺したり傷つけたりしないボーン氏はとても好感が持てた。
これは「ダイ・ハード」とは違い、ちびっ子にもこれがカッコええ男だ。と安心して見せることができよう。
強く賢くタフでもうオーシャンズ1なボーン氏であった。

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2009年06月22日

●映画:「バンテージポイント」 / 羅生門 でなくカーチェイス

amazon ASIN:B001AE6HFM だいぶ前の話であるが、「バンテージポイント」を観た。
前評判も見た後の感想も結構高いという話で、あるひとつの大統領暗殺事件を複数の目撃者から何通りにも解釈したような映画だという風な予備知識を持って観た。
勝手に黒沢的羅生門的にひとつの事実を複数の人がまったく違うように解釈して、真実がまったくわからんやんけーなストーリーを想像していたのやけど、ひとつの事件に対して目撃者から被害者から加害者までそれに関わった複数の人の視点の断片をつなぎあわせることで、事件全体の真実を浮かび上がらせるというものであり、羅生門の方向性とはまったく違ってとてもわかりやすいものだった。
最初はサスペンス系だと思って見ていたわりに、実際一番印象に残ったのはカーチェイスだったのがちょっと意外だったけど、映画としてはとても面白かった。

amazon ASIN:B001BWTVVK この映画が面白いらしいということを聞いてタイトルをうろ覚えでレンタル屋さんに行き、素で間違えて借りそうになったのがこれ。
並べてみるとやっぱり似てる。紛らわしすぎ…

2009年06月21日

●初海2009 その3 「突きたい背中」(ボラ編、ボラフルコース)

イカとカニは捕獲したものの取るべき魚が見つからない。キジハタもイシダイも見かけず、メバルは十センチちょっとと小さすぎる。一度だけ遠巻きにこちらを伺う巨大チヌと遭遇するも、寄りきらずに海の彼方へ去っていった。
今日の漁獲は頭足類と甲殻類だけで魚類なしか…と思いながら浅場を移動中に、海底付近のテングサの林に頭を突っ込んで何物かをムシャムシャ食べている、まったくこちらに気づいていない巨大ボラを発見した。
本当に野生動物なのかと疑うくらいに無防備すぎる。無条件に大人を疑いの目で見るように教育された最近の小学生のほうがよっぽど警戒心がありそうである。
魚突き人の間でボラを突く事はとても恥ずべきことであるのだが、ちゃんとした魚を狩っていない状態であの無防備な背中を見ていると、突きたい欲求が膨れ上がってくる。
これはもう「突きたい背中」である。結局欲望を抑えきれず、ちゃんと食べるから良いか。と捕獲決定。

20090619bora.jpg 頭を一突きでキルショットと行きたいところだが、藻の中で頭が見えないので十分に間合いを詰めたうえで背鰭の基部にフルパワーの一撃。もうほとんど辻斬りのようである。
ガンガン暴れるのを藻の上に押さえつけて、指ストリンガーで魚を掴んでヤスを抜いて浮上する。ナイフを抜いてまず脳天に一撃、そして鰓蓋から脊椎に向けて刃を差し込んで大動脈一閃、ついでに鰓を毟り取り、活け〆と血抜き完了。ゆらゆら沈んでゆく鰓に群がるベラやカサゴ、ギラギラする水面で手の中で血に染まって死んでゆく魚の血煙で染まる海に酔う。
同じような状況でもう一匹追加して、計二匹の70センチくらいのボラを腰にぶら下げる。イカとボラあわせて本日の捕獲率は100%である。3ショット3キル!さて、こいつをどうやって食べるか。

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2009年06月20日

●初海2009 その2 「エキセントリック青年ガザミ」 (ガザミ編、ガザミとサザエのワイン蒸し)

20090619gazami.jpg海底で魚を食べるガザミを通りすがりに発見する。人間で言えば大学生くらいのお年頃の、砂に潜りもせずに派手な模様の背中を丸出しで海底でお食事しているエキセントリック青年ガザミの目立つこと目立つこと。
カニごときにヤスを撃ち込むのは「海中プレデター見習い」である土偶の名が廃る上にカニミソもはみ出すやんか。ということで手づかみで捕獲した。
グローブ越しであるけど思いっきり挟まれてちょっと痛かった。十五センチほどのオスのガザミであった。

こいつはサザエスパゲティーにするために用意してあったサザエと一緒に白ワイン蒸しにする。
カニは生きたまま熱湯やらフライパンに投入すると生命の危険を感じて腕やら足やら鋏やらを分離させるので、フライパンに入れる前に目と目の間から金串を刺して生締め〆ておく。しかし〆る時ももたもたしているとエマージェンシー腕分離を発動させるので、生命の危険を感じる隙を与えずに、仕事人のようにザクッ(金串を刺す)、くいっ(金串を倒して脳神経を破壊)、クタッ、ピクピク(カニが絶命する)と手際良くする必要がある。

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2009年06月19日

●初海2009 その1 「釣れないので突いてみた」 (カミナリイカ編、イカ肝と白ワインベースのカミナリイカスパゲティー山葵アオサ添え)

真夏と変わらない強烈な日差しの中、海に向かう。
食料は現地調達の予定であるけど、一応地元のスーパーで食料を買って氷を調達してゆく。
サザエは安くて3つ250円、平均的には一個100円くらいである。

今年の初海は誰もいない海と浜だった。去年に新調した二股ヤス先を手に海に入る。一面の砂浜、目の前を群れをなして通り過ぎるマアジの大群、海底で餌の取り合いで喧嘩しているネズミゴチ、海面と海底で乱反射して目を射る光の渦、何度感じても慣れない至福の感覚である。

20090619kaminariika.jpg 深度10mほどの沈み根を捜索中に二匹のコウイカ系のイカが根と砂の境界らへんで佇んでいるのを発見。
手前のイカは少し小さめでその向こう側にいる大き目のイカにははっきりと大きな「目」のような斑紋が確認できる。ということは、手前の小さいのがメスで向こう側の大きいのがオスのカミナリイカだろう。時期的にこの二匹は卵を産みに来たか産み終わったつがいにちがいない。
産卵しようとしているカップルを襲うのに一瞬ためらったものの、気にせず向こう側のオスめがけてダッシュ、こちらに気づいて逃げの体勢になったところにヤスを撃ち込んで難なく回収。この種のイカがスミイカと呼ばれるだけのことはあり、辺りが黒く染まるほどに大量の墨を吐いた。
甲長30センチほどの見事なカミナリイカであった。
先々週から釣りたくてしょうがなかったイカであるが、釣っても釣れないので突いてみた。というところである。

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2009年06月18日

●「ダイ・ハード3」「ダイ・ハード4.0」 / モラル的に13禁 / スッキリしてはいけない

amazon ASIN:B000PDZJDU amazon ASIN:B000VOCHR4  なんとなく観ていなかった「ダイ・ハード3」と「ダイ・ハード4.0」を一度に観た。
「ダイ・ハード3」はニューヨーク全土、「ダイ・ハード4.0」ではアメリカ全土と、シリーズ名というかメジャーバージョンアップする度に舞台が大きくなっている。

この映画を観る前に「ボーン・シリーズ」を観ていたのだが(感想はまた後で)、インテリジェンスな雰囲気のあるボーン・シリーズと比べて、このダイ・ハードシリーズの極端な勧善懲悪っぷりにちょっとだけ嫌悪感を覚えた。
相手が悪人であれば、堂々と対有色人種差別発言で罵倒し、躊躇無く殺しを楽しんで良いというのは如何なものだろう。中途半端なエロ映画や残虐映画よりも、この映画の方が子供の倫理的側面に悪影響を及ぼすのではないだろうか。

「映画だから」と割り切って観なければ正直辛い。この映画を観て「スッキリ」するメンタリティーは正直かなり怖いと思う。

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2009年06月17日

●映画:「スパイダーマン3」 / 通過儀礼としてのダークサイドとの戦い

amazon ASIN:B0022F6LZ4 シリーズ通してサム・ライミが監督のスパイダーマン3を観た。
前作「スパイダーマン2」の最期でスパイダーマンでありながらもちゃんと個人として生きることを決意し、愛する彼女と結ばれた主人公であるが、スパイダーマンとしての名声も、学生としての成績も申し分ない生活を送っていた。
ノリノリでイケイケの主人公と引き換え、主人公の彼女は仕事も上手く行かず、主人公とすれ違うようになり、二人は険悪になってゆく。

自らの力が肥大して全能感が増すにつれ、自分のコントロール外にある自分にとって大事な部分と言うのが弱点となり、自分にとって耐え難い物となる。
自らのもつ力と、その部分への自分の無力さのギャップを埋めるため、大きな力を持つ自分はあらゆる人間の持つ制限を超越する権利を持つと考える事がダークサイドへ堕ちる動機となる。
ダークサイドとの戦いはヒーローの通るべき運命の一つである。
そして、この映画はスパイダーマンにとってのダークサイドとの戦いを描くものであり、そのことによってスパイダーマンが本当の意味でのヒーローになるという物語でもあった。

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